キャリアアップはしたいけど今の会社が好き。次に踏み出すきっかけを見つけよう!

ゲストライターの伊藤百世さんの記事をお届けします。
伊藤さんは、Webディレクター・ライター業務をメインとし、新規店舗のブランディング・運営企画にも携わるなど、多岐にわたり活躍されています。今回はキャリアアップに踏み出すきっかけの見つけ方を伊藤さんが分かりやすくご紹介!

転職を考え出すきっかけはさまざまですが、ある程度の知識や技術がついてきた段階では、やはり「スキルアップ」や「年収アップ」といった具体的な理由が多くなりますよね。また、所属している会社が正当な評価をしてくれないなどの不満や、将来性に対する不安などがあると、転職への意思は強固になりやすいかと思います。

しかし、たとえば働く環境や人間関係も含め、転職はしたいけれど会社の居心地は良いという場合は、もっとも決断が難しくなります。転職するのか、このまま留まるのか、人生を左右するかもしれない選択だからこそ、自分にとって後悔しない道を選びたいもの。いずれにせよ、自分自身のステップアップに繋げていけるような、きっかけの見つけ方をご紹介します。

1.転職したい! と思ったらまず考える3つのこと

毎日同じ会社で働いているのですから、多かれ少なかれ「不満」が出てくることは仕方のないことです。まったくのノンストレスで働いているよ、という方は完全なる少数派です。

ビジネスパーソンの抱えるストレスを全国一斉調査した結果について
チューリッヒ生命:ビジネスパーソンの抱えるストレスを全国一斉調査 より引用

長年勤めていたり、転職経験はあれど同じ業界で働いていたり、新しい仕事に挑戦してみたけれど合わなかったり。転職の動機は数え切れないほど。しかし、その時の感情や一時の盛り上がりだけで決断してしまうのは危険です。転職が頭をよぎったら、まずはこちらの3つのことを考えてみましょう。

今の自分は努力しているか?

前述のように、会社や仕事に不満があることは何の問題もありません。ただ、その中で自分はできる限りの努力をしているでしょうか? 不満ばかりを愚痴として吐き出し、どうせ何も変わらないと無気力に過ごしている人は、仮に転職しても同じ様に不満を抱えてしまう可能性が多くあります。まずは現状を見つめ直し、なぜ不満なのか、どうして転職したいのかという自分の気持ちとしっかり向き合うことが必要です。転職をしたいのであれば、そのために努力すべきことや勉強するべき項目などが自ずと見えてきますし、そもそも会社や仕事に対する姿勢や見方が変わるかもしれません。

将来はどのような自分になりたいのか?

生涯にわたって今の業種で働きたいのか、会社員として定年まで勤め上げたいのか、結婚したら仕事を辞めたいのか、自分で起業をしたいのか。思い描くロードマップによって、働き方も重視する項目も大きく変わります。自分のビジョンを明確にした上で求職活動を行わなければ、希望が叶わない状態での転職となってしまうかもしれません。会社を変わるというのは一大決心になるかと思いますので、しっかりと自分の要望や求める要件を整理しておきましょう。

今の会社と仕事、どちらに不満がある?

転職のきっかけを端的に言うと「会社を辞めたい」ということになるかと思いますが、なぜ会社を辞めたいのか考えてみましょう。 「給料が低い」「残業が長い」「職場環境が悪い」など会社に不満がある場合と、「別の仕事がしたい」「今の仕事をさらに伸ばしたい」「違うクライアントと仕事がしたい」といった仕事に不満がある場合では、転職活動へのアプローチも違ってきます。会社と話し合って解決できる問題であれば、転職しない方がベターという結論ももちろんあるでしょう。自分がなぜ転職したいのかを掘り下げることは、とっても重要なポイントです。

2.本当に転職するべき? 悩んだ時は自分と向き合ってみよう

自分の希望や将来を考えた結果、「転職するほどの理由だろうか?」と感じることもあるかもしれません。 先ほどもお話したように、会社と話し合うことで要望が叶いそうな時は「転職しない」というのもひとつの決断です。今まで勤めてきた会社だからこそ、このまま成長していきたい、会社に貢献したい、という気持ちは決して間違いではありません。

転職とは、自分がよりよい環境で、よりやりがいのある仕事をするためにチャレンジするものです。現状がもっともパフォーマンスを発揮できる舞台だと判断したならば、転職する必要がないということも有り得ます。

ただ、その決断を安易にしてしまうのは危険です。 転職を止めようか、という考えの裏には理性的な事由だけではなく、今までの恩や情といった感情的な要素が含まれていることが多分にあるからです。

なぜ転職をしたいと思ったのか考えよう

そもそも転職を考えた理由に、「会社のこういう体制が嫌だな」「この会社の方向性を考えると、自分のやりたいことでは成長できないかも」「上司とどうしてもソリが合わない」などといった、その会社だからこその理由がある場合は、転職をオススメします。

あなたが退職の意思を伝えた時に、「君の要望を取り入れるから、もう一度頑張ってみないか?」と譲歩してくれる会社もありますし、そういった組織はおそらく社員思いの素敵な会社だと思います。そのように慰留されると、「それなら転職はいったん止めよう」と思いとどまるかもしれません。

ですが、断言します。
一度会社に対して「ダメかもしれない」と思ったら「やっぱりダメ」がほとんどです。

社員はあなただけではありませんから、どれだけ体制や待遇を変更するという約束があっても、半分も実現しない場合が多くあります。また、会社の運営方針があるため、そこにそぐわない要望は結局叶えられることは難しいのです。これは会社が悪いわけでも、あなたを出し抜きたかったわけでもありません。方向性が決まっている以上仕方のないことであり、やはりあなたの描く未来とは「合わない」という結論になります。

人間関係や環境に満足しているから、転職が怖い

会社の人間関係は、働く上でもっとも重要だという方もいらっしゃるのではないでしょうか。それくらい、社内環境や社員同士の関係は仕事に影響を及ぼすファクターとなっています。
確かに、転職後に他の社員の方々と仲良くやっていけるか、社風に合うかは入ってみなければわかりません。なので、今がよければよいほど転職へのステップを踏み出せない気持ちは痛いほどわかります。
しかし、言わせていただきたい。人間関係が良いから辞めたくないという気持ちで働いていても、仕事面はもちろん人間的な成長は望めません。

会社で働く以上かならずつきまとう人間関係ですが、まずなぜ会社に行っているのかを考え直しましょう。そう、仕事です。決して雑談をするためでも、一緒にお昼を食べるためでもありません。
こういった仕事がしたい! 今よりスキルをアップしたい! そういった気持ちがある上で、今の環境のままでは難しいと思っているのなら、転職活動を始めてみましょう。社風や会社の雰囲気は面接の時に少しはわかるものですし、同業他社であれば周囲の人から情報を収集できるかもしれません。

今の環境に甘んじて、外の世界を見ていない。ということもあるかもしれません。あなたの評価は、自分で思う以上に高いかもしれませんよ。 仮に転職先が決まらなかったとしても、転職活動をすることで世界が広がることは間違いないと思っています。
一度思いとどまってしまうと、再度転職したいと思っても、前回以上に言い出しにくくなってしまいます。 転職するかこのまま会社で働くか、何を言われても揺らがないという確固たる意思を持ってから会社には伝えたほうが良いでしょう。

それでも失敗してしまったらどうしよう?

いいじゃないですか、転職失敗! 大丈夫です。 入社したら思った以上にブラックだった、人間関係が苦痛で会社に行きたくない、最初に言われていた仕事内容と違う。こういった状況は誰しもに訪れる可能性があります。
その時、やっぱり転職しなければよかったな……とマイナスの気持ちになるでしょう。入社したばっかりだし、もう少し頑張ってみようと胃を痛めながら会社に通う方がほとんどかもしれません。

しかし、そこまで合わない転職先なら早い段階で辞めましょう。大概の企業が試用期間を設けていますが、この期間は企業側があなたを試用するだけの期間ではありません。あなたが会社を見極める期間でもあるのです。
転職先でつらいことはあるけれど、「ここで達成したいことがある」「ようやくやりたい業種につけた」など、頑張れる要素があるならもちろん続けたほうが良いとは思います。ただ、自分をすり減らして働くことに疲弊してしまうほどつらいのであれば、スッパリと辞めてしまうのは悪いことではありません。
会社には迷惑をかけるでしょうし、落胆させてしまうことは間違いありませんが、そのまま自分の心を犠牲にして働き続けてしまうと、いずれ無理がきかなくなります。もしかすると、精神的に参ってしまい働くことそのものが困難になることだってあるかもしれません。

時間を無駄にすることはありませんし、「なんて情けないのだ」と自分を責める必要もありません。 だから恐れることなく、転職への一歩を踏み出してみましょう!
※安易に転職を繰り返すことを推奨しているわけではありません。どうしようもない時の緊急避難としてのご提案です。

3.なりたい自分になるために、転職活動をはじめよう

日本では古来から、終身雇用制が根付いており、一つの会社で長く働くことが美徳とされてきました。しかし、今はそれが必ずしも正解ではないと自信をもって言える時代です。ずっと同じ企業で勤め上げることも、ステップアップを求めて転職をすることも、自分で起業することも、フリーランスも、すべて同様にすばらしい働き方ではないでしょうか。
人生は短い、時間は有限です。やりたいと思ったこと、なりたい自分、それを叶えられるのは他ならぬ自分自身です。後悔しても、取り戻せない失敗はありません。まずは勇気を出して、どんな会社があるのかな? と転職先を探し始めてみましょう。
あなたも知らない未来が、きっと待っていますよ。

Eメール購読

パンセのタネの記事まとめ、ニュース、トレンド情報をお届けします。

RECOMMEND

CATEGORY